鋼管打込み式簡易基礎工法
C-LESS®基礎
デッキや八ッ橋などの
構造物を支えます
概要
C-LESS基礎工法は、デッキ・木道・八つ橋等の小規模構造物を対象とした簡易基礎工法です。
多方向(標準4本、最大8本)に打ち込んだ鋼管杭により構造物を支えるために必要な支持力を得る工法で、コンクリートを一切使用しない基礎工法となります。
基礎は約14kgと軽量かつ小型で、人力での施工が可能です。また、重機を使用しないため、地盤を掘削することなく設置が可能で、生態系保護など環境に配慮した工法です。
本工法は、プラ擬木・合成木材・アルミ合金・鋼材等の材料と組み合わせることで、構造物のライフサイクルを向上させる事ができます。
構造図・模式図
部材詳細
C-LESS基礎の部材構成 | 重量 | 材質 | |
---|---|---|---|
1 | ガイドプレート | 12kg | 鋳鉄(防錆処理+粉体塗装) |
2 | 連結金具(U型鋼) | 2kg | 鋼材(溶融亜鉛メッキ処理) |
合計 | C-LESS基礎1基あたり | 14kg | ― |
施工事例
施工手順
完成
特長
C-LESS基礎とはコンクリート「C」が不要「LESS」の合成語です。
C-LESS基礎は、コンクリートを使用しない基礎であり、以下の特長を備えています。
1. 軽量
C-LESS基礎は、鋼製のガイドプレートと鋼管杭を組み合わせた構造となっており、デッキなどの基礎としての必要強度を十分に保ちつつ、ガイドプレートは1基当たり12kgと非常に軽量で、人力による運搬も容易です。
2. 容易な施工
重機による工事ができない軟弱地盤や傾斜地での施工を前提に開発されているため、鋼管杭は人力打設を基本とします。
打設には電動ハンマーなどの軽量の機械を使用することで、どのような状況下でも施工性は良好です。
3. 現場状況に合わせて杭本数を自由に選択
鋼管杭は標準4本としますが、地形や地盤の状況に合わせて3~8本と選択可能です。本数に応じて構造検討を行い、鋼管杭の長さが決定します。
またガイドプレートには鋼管杭打ち込み用のガイド管が8か所配置されており、礫(れき)などの障害がある場合は打ち込み孔を変更し、打ち直しや打ち増しが可能です。
4. 環境性能
C-LESS基礎のガイドプレートは外径400mm程度であるため大規模掘削工事を必要としません。また、鋼管杭は地盤に直接打ち込むため、環境保全に適した自然にやさしい工法です。
5. 耐久性能
C-LESS基礎は、ガイドプレート・鋼管杭とも溶融亜鉛めっき等の防錆処理を施しており、腐食、薬品、紫外線に対する耐久性に優れています。