第17回福井県科学学術大賞「特別賞」を受賞 『ラッシェル網地・袋材の研究開発と土木分野への展開』

河川・海洋での工事や応急復旧で使用される袋材の研究開発に貢献

当社は、このたび「第17回福井県科学学術大賞」表彰において、当社開発技術部 繊維資材グループが化学分野で「特別賞」を受賞しましたのでお知らせいたします。

 

福井県科学学術大賞とは

福井県内において科学技術の開発または学術研究に携わり、福井県の発展に大きく貢献した方を顕彰する制度です。福井県版のミニ・ノーベル賞として位置づけられており、「物理」「化学」「生物」「医学・生理学」「経済」の5分野での業績を対象としています。
 

受賞対象者

・開発技術部 繊維資材グループ長 井坂慎吾
・開発技術部 繊維資材グループ 課長代理 川端聡史
・開発技術部 繊維資材グループ 主任 田中紘一朗
・開発技術部 繊維資材グループ 村上義則
・開発技術部 繊維資材グループ 坪田憲紀

 

受賞業績について

化学分野


≪業績名≫
「ラッシェル網地・袋材の研究開発と土木分野への展開」
 

≪業績要約≫

開発技術部 繊維資材グループでは、海・河川での護岸工事などで使用される、さらなる安全性・利便性・経済性・環境への配慮を考えたラッシェル網地による袋材の開発・改良を行っています。

この袋材はオリジナルの機械から独自の編み方によりつくられており、最大12tもの中詰め材を入れても破断することのない強度・耐候性を有します。そのため、護岸工事だけでなく、自然災害時の応急復旧工事にも多く利用されています。また、袋材をリユースできるため経済性にも優れています。さらに、この袋材をつかうことで、従来のコンクリート工事に比べCO2の発生を抑制し、生態系の保護にも寄与する効果があります。
今後も、網地・袋材の様々な分野での応用が期待されています。

 

【袋材】製品名:ボトルユニット ボトルユニットを使用しての護岸崩壊時の仮復旧の様子
【袋材】製品名:ボトルユニット ボトルユニットを使用しての護岸崩壊時の仮復旧の様子

 

<受賞業績内の製品について>
・袋型根固め工法用袋材 「ボトルユニット®」 https://www.maedakosen.jp/products/519/
・袋型根固め工法用袋材 「パワフルユニット®」  https://www.maedakosen.jp/products/520/
・繊維製かごマット 「FIT-CUBE®」  https://www.maedakosen.jp/products/4288/
・ケーソン目地透過波低減法 「ネットバッファ工法®」 https://www.maedakosen.jp/products/544/

◎他分野への応用
・落石対策用繊維ネット 「ネイチャーネット®」  https://www.maedakosen.jp/products/497/

 

【袋材】製品名:パワフルユニット パワフルユニットを使用しての橋梁下部工工事の様子
【袋材】製品名:パワフルユニット パワフルユニットを使用しての橋梁下部工工事の様子


 <福井県科学学術大賞 福井県ホームページ>
https://www.pref.fukui.lg.jp/doc/daishi/kagaku/index.html